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by Kirin
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妹 1

気分を変えて別のことを書いてみよう。 とても長くなりそうだけど。
私には、血の繋がらない兄?がいました。
そんな話です。

「オレ、kirinの結婚式には泣いちゃうよなァ・・・」って、誰彼にも言放っていた早多さん。
陰では、早多じじぃと呼んでいた私。
私のいたお店に転勤してきたのは、私が20歳で彼が25歳の時。
総勢、40人あまりの店、半分は女性で、全員独身。
28歳~18歳までの年齢層で、お局様的な存在は居ず、和気藹々としていた。
楽しみといったら、新入社員の大卒(高卒だと自分より年下だから)か、
転勤でやって来る独身男性しかないのだ!
先輩が言った。
「今度来る人、原○寮のすっご~くかっこいい人だよ!」女性陣が活気付く。
3年前くらいに、寮の交換会であった事があるといって、その時の写真を見せてくれた。
長身で細身、真っ赤なセーターに、ジーンズ。 確かにカッコよかった。

その彼が、お店に転勤の挨拶にやって来た。
支店長室があるのは、2階。2階のお茶だし係りは私!
報告するのよ!と、みんなの期待を背負っていざ!支店長室へ・・・・
「何処がかっこいいの? パスパス!!」と、私。
「以前とは違うけど、普通にかっこいい部類だよ」と、先輩。
他の女性陣は、なんと思ったかは知らず・・・・

業務後歓迎会が行われました。
彼の周りには、入れ替わり立ち代り色んな人が来て、人だかりが・・・・
勿論、女性陣も、先輩も!
私は、我関せずと仲の良い友達と食べて騒いでいた。
私が、帰ろうとすると彼が近寄ってきて言ったのです。
「○高、出身なんだってな。俺もそうなんだよ。」
「えっ! 入る時に先輩は誰もいないって言われていたけど・・・」
「5年も空いてるから、忘れ去られたんだろう。
俺は○町なんだけど、どこだ?」  隣町だった。
彼の家は商店だったので店先まで思い浮かべられるくらいよく知っていた。
「△町です」
「そうか、近いな。これから宜しくな」と、言ってまた人の中に戻って行った。
女性陣の視線が、痛かったのを覚えている。

全国300店舗余り、10000人以上の社員の中でたった二人しか居ない先輩と、
後輩が同一支店になるなんて、奇跡だったかもしれない。
不思議な事はこんなとこにも・・・
店内で行われる行事の席順は、いつも幹事がくじを作って決めていた。
彼が転勤していくまで、私の席は彼の隣、または斜め前後、遠くても同一テーブル内だった。
私は無頓着だったので、気がつきもせず・・・・
「また、kirin かよ!」「この二人はいつもいっしょだねぇ」と、言われて気がついた次第。
社員旅行も、最後に残った2つの席の一つがじじぃの隣。
女子は、みんな隣になりたくてその席を気にしていたのに・・・・
引き当てたのは、遅刻スレスレの私!きっと、心の中でみんな叫んでいたんだろうね。
「また、あのこだよ!」
当の私は、「やだ!また隣じゃん、仕組んでないの?」
「誰が仕組むんだ、みんなくじを引いたんだから。また、おまえかよ」
「誰か変わってよ~」いつも、こんなやり取りが繰り返された。
また、誰もかわってくれない・・・・(なによ!)

これって、俗に言う赤い糸?
彼は、私と同じ係りになった。
厳密に言えば、彼は調査方、私は事務方で、同じ部屋に居ても仕事上の接点は
殆んどない状態だった。

それから、私の会社での環境が激変した。

それまでの私は、入社2年目なのに既に3つの係りを回され、
その度に0からの出発でいつまで経っても新入社員の緊張が抜けないでいた。
それよりも、自分の評価がとても気がかりだった。
通常、新入社員には1年間指導員がついて、係り替えはありえない。
私は、半年で指導員と離され、3つ目の係りになってやっと3ヶ月経過したばかりだった。
そしてそれを、決めていた支店長も変わった。

辿ったコースは、大卒男性ならエリートコースなのだが、
女性(それも高卒)の係り替えは、仕事が出来ないと判断された末のものか・・・・
次は、掃き溜めと呼ばれるセンターへ転勤かと・・・怯えて円形脱毛症になっていた。
唯一の慰めは、仕事を教えてくれていた先輩が陽気でやさしい人だったこと。
度重なる係り変えで凹む私に
「今の仕事に、前の2つの係りはとても関連しているの。それをわかってるってことは
とても強い! 私は、最初からこの仕事だけだったから関連がわからないの、羨ましいわ。
大丈夫、kirinちゃんは見込まれたのよ!」と、励ましてくれた。
が・・・・
その先輩が、1階に係り替えになった。
2階に残されたのは、中途半端な私と入社2ヶ月の新入社員。
3ヶ月余りで、私は係りの責任者になってしまった。
先輩はいない、支店長が替わり、直属の副長も替わり、
この先、どうなるのだろう・・・・不安だらけの出発となった。
「別に、転勤になったわけではないのでわからないことは1階に聞きにいけばいいし、
早多さんは、事務のベテランだから」と、新任の副長が言った。
「俺、前の店で5年間事務をやってたから何でも聞いてくれ」と、彼は言った。

「絶対、聞くもんか!」と、ハイと返事をしながら意地っ張りの私は心の中で叫んでいた。

歓迎会の後から、人懐っこく話し掛けられてはいたけれど・・・・
私は、表面上は明るく元気な人を演じていたが、その内では強度の人見知りと戦っていた。
笑いながら会話をしていても、背中にいやな汗をかいている。
その緊張感がたまらなく嫌で、逃げ出したくなる。
適当にあしらって私からは、彼と関わることをしなかった。
しかし、半人前以下の二人で乗り切れる程、月末は甘くはなかった。
目の前に置かれた伝票の山を前に、いつ帰れるのか検討もつかなかった。
8時を回り、9時近くになっても先は見えなかった。

「後は俺が全部引き受けるから、お前達帰れよ。いいですよね?副長!」と、彼が言った。

翌日、完璧に処理された伝票が私の机の上にあった。終わったのは12時を回っていたと言う・・・
お礼を言いに行くと、
「困った時は言うんだぞ!来月からは、最初から手伝うからな」これだけ彼は言った。
この時まだ私は、彼の言葉を半信半疑で聞いていた。
何故って、彼の仕事はとても忙しく、毎日遅くまでの残業はザラだったから。

翌月の月末前日、自分の仕事を副長に、提出すると副長と一緒に言った。
「明日は、朝から早多さんが手伝ってくれるからね」
副長と、打ち合わせをし自分の仕事は、前日に終わるように進めていたのだった。
この時から、彼に対して私は変わったように思う。
人扱いが上手くて、いかにも遊び慣れた(実際そうだけど)彼を、いい加減なヤツ!と
無意識に敬遠していた自分が、間違っていたと認めざるを得なかった。
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by Kirin
10:59 | 雑感 | comments (0) | trackbacks (0) | page top↑
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